いきなりですが、英会話をしていてこんな経験したことないですか?
Q:How was your weekend?
A:It was good!
Q:What did you do?
A:Uhhhm, I went to the mall and after that…
(ドライブに行ったってなんて言うんだ?)
この言いたいことはあるんだけど、英語が出てこない。このもどかしさ、よ〜くわかります!留学して半年間くらいずっと、こう言いたいんだけど、うーんなんて言うんだ!?みたいな感じでした。
今スペイン語をまた勉強していて、職場にいるスペイン語話者の人と話すときに、言いたいことはあるんだけどパッと言えない感じになります。
そこで、ぼくが行っている、言いたいことを英語やスペイン語など勉強している言語にもっとスムーズに変える方法をお伝えします。そして、英語なら英語を英語で考えられる状態にする方法を紹介します。Let’s get right into it!
動画もあります👇🏼
言いたことはあるのに英語で言えない理由
今回はわかりやすく、英語を例にして説明していきます。まずなんで言いたことはあるのに、英語で言えない状態になってしまうのか、その一番の原因は、頭の中で考えている日本語が難しすぎるからです。
今言いたいことがあるのに、英語で言えない状態の人(ぼくの場合は今スペイン語がそういう状態ですが)、英語でなにかを言うときこういう流れだと思います。
- 日本語を考える
- 日本語を英語にする
- 頭の中で文章を組み立てる(正しい文法を当てはめたり、語順を変えたり)
- 口から言葉を出す
そしたらいきなりですが、今から言う日本語1文を英語にしてみてください。
「私は毎朝、午前9時に会社に出勤します。/ 学校に通学します。」
まず正解を言います。
I go to work / school at 9 every day.
毎朝なのに、every moriningじゃなくてevery dayなの?って思った人もいると思いますし、他にも言い方があると思いますが、これが一番簡単な言い方です
「私は毎朝、午前9時に会社に出勤します。/ 学校に通学します。」という文章を英語で言いたいとき、まず「私は毎朝、午前9時に会社に出勤します。/ 学校に通学します。」を英語にします。
そうすると“I every morning 9 am”なんかにして、でも「出勤・通学」って何て言うんだ?ってなったり、今度は毎日のことを話しているから、現在形を使った方がいいのかとか、時間とか毎朝って表現は文章の後ろに持ってきた方がいいとか、いろいろ考えます
最終的に”I commute to the office(workplace) / school at 9 am every morning.”のような文章を作ったかと思います。日本語から英語に変える時間は人それぞれだったと思います。一瞬でできた人もいれば、30秒くらいかかった人もいるかもしれません。
ここで言いたいことは、英語にする前の日本語が難しければ難しいほど、英語から日本語に変換するのに時間がかかります。
そこでそもそもの日本語をそのまま英語にしようとするんじゃなくて、まずは日本語を簡単にしてから、英語に変換してみてください。
どのくらい簡単にするかというと、小学1,2年生でも理解できるくらいのレベルにします。たとえば、さっきの「私は毎朝、午前9時に会社に出勤します。/ 学校に通学します。」という文章をまた使います。この文章を小学1,2年生でも理解できるような日本語にすると…
私は → 私は
毎朝 → 毎日・いつも
午前9時 →(朝の)9時に
会社 → 仕事
学校 → 学校
出勤・通学します→ 行く
元の文「私は毎朝、午前9時に会社に出勤します。/ 学校に通学します。」
簡単にした文「私は毎日、9時に仕事/学校に行く。」
このような簡単な文章を作れると思います。この文章を英語にするのは、さっきと比べて簡単になったのではないですか?
元の文 I commute to the office(workplace) / school at 9 every morning.
簡単な文 I go to work / school at 9 every day.
まずは頭の中で考えている日本語を小学1,2年生でも理解できる簡単な文章にします。その文章を英語に変換してみてください。それでも「まだ変換するのに時間がかかってしまう…」ってなりますよね。
ぼくもスペイン語で話すとき、そうです!もちろん、何回も行うことで日本語を簡単にする時間もそうですし、英語に変換する時間も短くなりますが、その変換する時間を仕組み化する方法をお伝えします。
では今度、以下の日本語を英語にしてみてください。
「ありがとう」
多分、これは一瞬で、今この瞬間に英語にできたと思います。このとき、さっきの文みたいな日本語から英語の変換ってしなかったのではないでしょうか。これは、もうすでに
「ありがとう」= “Thank you.”と知っていたり、日本語でもサンキューと言ったり、何回も聞いたり使ったりしているからです。この状態まで持ってくることができれば、日本語から英語に変換する時間がどんどん短くなり、瞬時に英語が出てくるようになります。
そんなこと言われても、「どうやってやるんだよ?」って思いますよね?
そこでおすすめなのが、瞬間英作文です。
瞬間英作文とは、その名のとおり、日本語の文章を瞬時に英語にするトレーニングのことです。瞬間英作文という名前は、ぼくが作ったわけじゃないです。多分、この本を本屋さんで見たことありませんか。「瞬間英作文」という名前は、この本から取っています。ぼくは本も持っているんですけど、Ankiっていうアプリを使って瞬間英作文をたまにやります。
色々種類がありますが、文法別にわかれていてとてもいい本だと思っています。ただ中に書いてある文章を見ていると「これ自分の生活では使わないな…」って思うものが、結構あります。自分が日常生活で使わない文章を、瞬時に英語で言えるようになっても、ぶっちゃけあまり意味ないですよね。
そこで、自分が実際に使う文章リストを作れるシートを作りました。
Googleのアカウントならみなさん持っているかなと思って、スプレッドシートで作りました。シートは、こちらから無料でDLできるようになっているので、使いたい方はDLしてください。DLするときは、自身のドライブにコピーして使ってください。
それではシートの説明を簡単にします。
- 言いたい文章(日本語)
すでに留学や海外旅行など話すことが決まっている場合の文章でもいいし、英会話をしていてパッと言えなかった文章を書くでもいい。もし書くことが何もないなって人は、今日本語で考えていることを書いてもOKです。普段から英語で言えない文章を紙やメモアプリにメモしておくのをおすすめします。 - 簡単な文章(日本語)
小学1,2年生でもわかる日本語にする。1文ずつ区切る。 - 変換した文章(英語)
1文ずつ英語にする。 - フィードバックやチェックをもらった文章(英語)
本来であれば英語上級者やネイティブの方のチャックをもらえるのが一番理想です。ただChatGPTやぼくが以前に紹介したサイトたちなどを使って、チェックできると思います。
4番目のステップ作った文章を何回も言う練習をすると、効果的です。AnkiやQuizletなどのアプリを使って学習をすると、さらに効果的。
例えば、このシートに毎日1文追加していけば、1年後には365の文章が身についていることになります。自分に関係のある文章しか書かれていないので、本屋さんで売っているものより、身につきやすいと思います。同じシチュエーションや想定したシチュエーションに出くわした場合、すでに知っているフレーズや文章を使えばOKです!ぜひ活用してみてください。
今回は「言いたいことはあるのに、英語で言えない」を解決する方法をお伝えしました。少しでも言語学習をしている人のためになったら嬉しいです。