言語学習はこんなにシンプルでした

一昨年くらいから、言語学習法に関する本を5冊くらい読んできました。それらの本にかかれている勉強法と、ぼくがこれまで行ってきたやり方を混ぜたら、意外と効率的な学習方法ができたような気がしています。その勉強法をお伝えします。

※これは今ぼくが行っている勉強法です。今後変わっていくので、どんどんアップデートしていきます。

その勉強法をまとめてみました。

  1. 目標を立てる(なるべく具体的に)
  2. 発音 + 発音記号を習得する
    (アルファベットじゃない言語は書いた方が覚えれられる…韓国語・タイ語とか)
  3. どの言語でもよく使われる単語を覚える(まずは1000単語)
  4. 自分が使わないといけない文法(初級程度)を覚える
  5. 言語を使い始める(3ヶ月目くらいから!)
  6. 好きを取り入れる

動画にもしているので動画で見たい方は、こちらから!

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目標を立てる

その言語を勉強する理由も含めて、目標を立てます。目標は人それぞれなので、どんなものでもいいと思います。ぼくは以下の要素を入れるようにしています。

  1. 自分の理想の姿を設定すること
  2. 目標達成までの期限を決めること

それぞれ説明します。

自分の理想の姿を設定すること

言語を学ぶということは、何かしらコミュニケーションをとるのが目的だと思います。たとえば、こんな感じ。

  • 「友だちと英語で話せるようになりたい」
  • 「推しの言っていることを韓国語で理解したい」
  • 「スペイン語の本を読めるようになりたい」

自分の理想の姿を目標にすると、勉強をしていても、モチベーションが上がりやすいです。今韓国語をメインに勉強していますが、「韓国人の友だちと韓国語で話せるようになりたい」がぼくの目標です。

たとえ、今日何もしたくないな〜って日があっても、「友だちと話せるようになるには、毎日の積み重ねが大事!」とか「今日少しでもやれば、友だちと話せるようになっている自分の理想の姿に近づける!」みたいな感じで、自分でやる気にさせられるようになります。

目標達成までの期限を決めること

ぼくは韓国語に初めて触れてから、もう1年くらい経っています。しかしモチベーションが保てず、何度もやめてはまた勉強してを繰り返しています。勉強したい気持ちはあるのに、実際やると飽きちゃうみたいな状態が続いていました。

そこで「今日から1年後に自分の意思を韓国語で伝えられるようになる!」と期限を設けました。これが意外と効果があり、今は毎日韓国語の勉強ができています。

目標は自分が納得できるのなら、なんでもいいと思います!自分の理想の姿を入れるのと、期限を設けると効果的です。

インプット

自分の目標を立てたら、インプットをしていきます。順番はこの通りです。

  1. 発音( + 発音記号)を学ぶ
  2. よく使われる単語を覚える
  3. 自分が使う予定の文法を覚える

これを超効率的に行うためのツールがあります。AnkiQuizletなどのSpaced repetitionとActive recallができるツールです。

Spaced repetition(分散学習)
一夜漬けではなく、長期的に分散して覚える勉強方法

Active recall(アクティブリコール)
読んだり要約したりしないで、毎回自分をテストするようにして覚える勉強方法

以前の記事や動画でも、AnkiやQuizletは何回か紹介したことあります。ぼくはAnkiやQuizlet自体を実は、3,4年くらい前から知っていて、使ったり使わなかったりを繰り返しています。

Ankiをメインに使おうと思ったんですけど、アプリ自体の使い方が難しいんですよ…すごく。語学の前にAnkiの使い方を学ぶ必要があって、それがちょっとめんどうになってしまいました。また効果的に使えてないなと思っていました。

しかし!Fluent ForeverにAnkiの使い方が細かく書いてあって、ちょうど2,3ヶ月前くらいからAnkiだけで韓国語を勉強しています。今のところ、効果抜群です。ぼくがどうやってAnkiを使っているかは、動画をご覧ください。

発音を学ぶ

ハングルはAnkiで勉強する前に、文法の本を使って、何回も読んで覚えようとしていましたが、ぼくはあんまり効果がなかったです。読んでも意味がなかったので1週間くらい書いて覚えました。書いたらめっちゃ覚えられました!

でもやり方にコツがあります。ただ書くんじゃなくて、毎回テストみたいな感じでやっていました。答えを隠して、書けるかどうかやっていました。そしたら、ほんの1週間で覚えられてました。

YouTubeとかブログを見ていると、ハングルは1日や2時間で覚えられると言っている人もいますが、頑張れば本当にいけると思います。まず書いて覚えて、Ankiはその確認・復習みたいな感じ使っています。

発音記号を学ぶ

発音記号はIPA(国際音声記号)を覚えるといいです。発音記号は覚えられるのであれば、覚えちゃった方がいいです。発音記号を読めばどうやって発音するかわかるようになるからです。あと発音記号は1回覚えちゃうと、これからどの言語を学ぶときにも一生役立ちます。

ネットで調べれば発音を聞けるって言われれば、たしかにそうなのですが。知らない単語があるたび、毎回ネットで調べて音声を聞くって1回だけなら手間じゃないけど、何回もやるとなるとかなり手間になると思います。

WikipediaでIPAって調べてもらうと、こんな画像が出てきます。最初は暗号にしか見えないと思うんですけど、これらの記号は人間が物理的に発音できる音を記号で表したものです。英語だけじゃなくて、すべての言語で発音されている音を表したものですので、英語だけとなるともっと少ないです。

ぼくは大学のときに言語学を勉強していました。その中に音声学という学問があったので、そのときに覚えました。わかりやすくちょっとだけ説明してみますね。

音は簡単に言うと、以下の要素で決まります。

  • 口や喉のどこで作られているか
  • 喉が揺れるか、揺れないか
  • 口の大きさと舌の位置(母音の場合)

例えば、p/bは両唇音(りょうしんおん)と言って、唇を一回閉じて作られる音です。(厳密には、閉じないと作れない音です。)だから、両唇音と言います。pは無声音と言って、発音するときに喉が揺れません。bは有声音と言って、喉が揺れます。

それぞれの音を聞くためにいいサイトがあります。それが東京外国語大学のモジュールです。それぞれの音が聞けて、口の形や舌の位置まで見れます。

よく使われる単語を覚える

発音をほぼマスターしたら、次は単語を覚えていきます。中でも、よく使われる単語から覚えていきます。ぼくもそうでしたが、英語を学ぶとき「もっと単語を覚えないと!」と、やたらに単語を覚えてきませんでしたか?でもちゃんと使えるかっていったら、そうじゃない。

実はほとんどの言語は、2,000語程度使えるようになれば、日常会話は大体マスターできると言われています。特に英語は1,000語使えるようになれば、日常会話の75%をカバーできるっていう研究もあるそうです。これを多いと感じるかどうかは人それぞれですが、まずは1,000語を目標に単語を覚えてみてください。

どの言語にも頻繁に使われる単語は、ほぼ同じです。Fluent Foreverという本の著者は、頻繁に使われている単語625語をまとめて無料で公開しています。まずはその625単語を覚えるところから、始めてみてください!それにプラスして、375語覚えれば1,000語覚えたことになります。

今ちょうど韓国語でその625単語を、Ankiを使って覚えているところです。カテゴリーごとに単語をわけて行っています。ぼくのAnkiの設定は、毎日20単語覚えられるようにしてあります。そのため、625 / 20 = 31.25日となり、大体1ヶ月ちょっとで625単語習得できる計算です。625単語覚えたら、+375単語を文法書から引っ張ってきて覚える予定です。

自分が使う予定の文法を覚える

Ankiを使って単語を覚えたら、次に文法をインプットしていきます。文法を覚えるときに重要なのは、次の2点です。

  1. 文法の形を覚える
  2. 自分がいつ使うか考えること

ありがたいことに、文法は特定の形になっています。そのパターンを覚えて、自分が日常生活のどの場面で使えそうかを考えればいいんです。

学校で英語の文法を学んだとき、日常生活のどういうときに使えるかって考えながら勉強した人って少ないと思います。テストでちゃんと正解できるように文法の勉強してましたよね。ぼくもそうでした。文章の一部が空白になってて、そこに当てはまる単語を入れたり、単語を正しい順に並び替えたりする、変なワークしてましたね。

Fluent Foreverの著者は、そのようなワークは、文法の形を覚えるためにはいい練習だと思いますが、飛ばしてOKと言っています。それより文法の形を使って、自分が将来使うであろう文章を自分で作ってみる方が大切と述べています。

それをFluent Foreverに習って、Ankiを使ってやってみます。
たとえば、英語の過去形(Watch – Watched)を学ぶとします。ぼくは映画を見るのが好きなので、「昨日、映画を見た。」という文章は将来必ず使うと思い、これを文法を覚えるための文章にします。それを英語で覚えるためには、以下のようなフラッシュカードを作ります。

表:”I _ a movie yesterday.”(watch)
裏:”I watched a movie yesterday.”

また「昨日」と「映画を見る」に関連した画像も入れます。こうやって、自分がどういうときに使うかをイメージしながら文法を学ぶと、テストやワークのための勉強じゃなくて、日常生活にリンクして文法を覚えられます。

またもうすぐ韓国語の文法を学習し始めますが、文法はすべて覚えるつもりはありません。すべての文法を使う予定がないからです。英語を習得して感じていますが、日常で使わない文法ってあります。その文法を使わなくても、違う言い方をすれば伝わってしまうことが多いです。自分が使いそうなものから、優先して覚えていくつもりです。

ここまでがインプットになります。

インプットのコツ

単語と文法をインプットするときのコツですが、一旦例外は飛ばしてOKです。例えば、英語の動詞の過去形、通常はplay – playedみたいに-edをつければOKなんですけど、make → madeみたいに違う変化をする動詞があります。

makeは比較的使う頻度が高い動詞なので、過去形のmadeも覚えた方がいいと思います。しかし、建てるや組み立てるの意味があるbuild → builtは、makeと比べて使う頻度は低いと思います。※人によって使用頻度は異なります。

こんな感じで、自分があまり使わなそうな単語や文法は、一旦飛ばしてOKということです。正直、使わない単語を覚えても時間の無駄です!← ぼくも本を読んで実感しました。

文法に関しても、例えば日常生活で「人にお願いすることが多い」と感じる人は、依頼の文法の形を覚えると効率的です。そうじゃない人は、そういう文法もあるんだな〜程度で一旦飛ばしてOKです。そんな感じで、とりあえず使用頻度の高い単語や文法から覚えまししょう!

アウトプット

単語と文法をインプットしたら、アウトプットに移ります。目安ですが、大体3ヶ月目くらいからアウトプットできるといいと思います。できるだけ早くするのがおすすめです。使う機会が多ければ多いほど、言語に慣れていくからです。

アウトプットの仕方も色々あるので、ぼくがやっていた/やっている方法をお伝えします。

  1. 音読
  2. リピート
  3. 日記を書く
  4. 瞬間英作文
  5. ChatGPTと会話
    (会話機能?はパソコンより、スマホの方が使いやすいです。)
  6. ランゲージエクスチェンジのアプリを使う
  7. 旅行で現地に行く
  8. 留学のプログラムを使う
  9. 英会話教室で働く
  10. オンライン英会話(やったことないけど、いいな〜って思ってる)

好きを取り入れる

以下のような、今すでに日本語など母語で楽しんでいることを、学習言語でやるの超おすすめです。

  • 読書する
  • YouTube見る
  • テレビ番組見る
  • 海外ドラマ見る
  • 映画見る
  • Podcast聞く
  • 音楽聴く

自分がすでにやっている好きなことをその言語でやってみてください。ぼくは以下をスペイン語や韓国語で楽しんでします。

  • 読書する
  • YouTube見る
  • 映画見る
  • 海外ドラマ見る
  • 音楽聴く

注意!本当に楽しめるものを選ぶようにしてください。ぼくはPodcastが言語学習にいいと聞いて、試してみたんですけど合っていませんでした。音声コンテンツって流行ってた?流行っていて?、好きになりたんですけど、好きになれないんですよね〜。

まずは1週間ほど試してみて、楽しめているか自分に聞いてみてください。楽しめているなら、継続。楽しめていない場合は、違うものを。

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